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『日野市議会議員選挙』のお仕事

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『日野市議会議員選挙』のお仕事

『日野市議会議員選挙』のお仕事/ 町の便利屋さんファミリー日野店

2022/05/27

どーも店長です✨

『便利屋さん』のイメージって最近では少しずつ認知されてきていて、『草むしり』とか『ハウスクリーニング』とか、『年配の方のやりたいことの代行』みたいなイメージが少しずつついてきていると思います。比較的、悪いイメージはないのではないかと思っています。

しかしながら、ひと昔前までは、『怪しそう』とか『人には頼めない悪事を依頼する』みたいな、『夜逃げ屋本舗』的な、ちょっとダークな印象があったのも事実だと思います。

さて、便利屋さんをはじめてもうすぐ半年。
友人たちから聞かれることと言えば、

『なんか変わった仕事あった?』

です。必ずといっていいほど聞かれます。みんなダークな仕事を聞きたいのでしょうか笑
今回は初めての特殊案件として呼んでいただいた『選挙』について書いていきたいと思います。

日野市議会議員選挙 1週間で行った仕事はこちら

2022年2月に行われた、日野市議会議員選挙の選挙事務員として呼んでいただきました。

普通に暮らしていたら『政治』を意識することってあまりない人の方が多いかもしれませんが、私にとって政治は比較的身近なものです。
2月は、初めて出馬する候補者の事務所に『ただいるだけで良い』ということで呼ばれました。

選挙事務所というのは、実際に選挙の告示(市議会議員選挙の場合は1週間、国政選挙だと2週間)の前に、『事務所開き』というものが行われます。これは、立候補者が『選挙を戦うぞ』という意思表示を行います。もちろん事務所開きという言葉の通り、知り合いだけでなく地域の方にも広く開放されます。候補者が知らなくても、支援者の知り合いやそのまた知り合い(=ほぼ他人)も応援してくれる可能性があるからです。

その事務所開きをした選挙事務所には、支援者が来てくれる『かもしれない』ため、誰かが常駐するのがお約束みたいなところです。候補者はもちろん選挙前活動・告示後は選挙活動をしなければならないため、事務所にはいられません。主に家族や友人、関係者などで選挙事務所をオープンさせます。しかしながら、初出馬の候補者には、支援者もまだまだ少なければ、友人知人の多くは平日はお仕事で地元にいないというのが現状です。

前置きが長くなってしまいましたが、そんな訳で選挙事務所に1週間呼んでいただきました。

出陣式

特殊な内容とは言っても、実は選挙は何度か経験したことがあるんです。
国政選挙は規模も違えば支援者の数も圧倒的に多いので、参考にはあまりなりませんが、『市(区)議会議員選挙』は比較的規模も小さく、『できること』がたくさんあります。

最初に行ったことが『出陣式』のお手伝いです

出陣式とは、選挙の告示日つまり『今日から選挙戦がスタートします』という日(基本的に日曜日です)に、候補者が支援者の前で意気込みを語り、支援者の代表者や、政党に所属している場合には、地域所属政党の政治家だけでなく、今後国政選挙を目指す方や現職の議員さんなどが挨拶に来てくれます。代議士(国会議員)さんなどが来てくれるのは、上手に立候補者を盛り立てながら、しっかりと自分のPRもしていきます。代議士さんなどが話をしてくれると、やはりとても喋るのが上手なのですごく雰囲気が良くなります。

さて、今回はそんな出陣式においての雰囲気がちょっと欠けていたため、自宅にあった音響を手配しました。もちろん、気合と根性第一主義の選挙ですから、大きな声で元気よく、声を枯らしながらしゃべる姿も美しい・・のですが、1週間の選挙戦を前にいきなり声を潰してしまうわけにもいきません。

落ち着いたトーンで聞き手が聞き取りやすいように、マイクとスピーカーを当日急きょ手配。

また、出陣式に来てくださる方をしっかりと記録しないといけないため、『受付』も行いました。こちらでは御記帳いただく際に、『志』をいただくことがあります。誰からどのくらいいただいたのかをいやらしくない形でメモを取り、急いで領収書を出すという作業が発生します。

初めての選挙だと、領収書の準備は基本的にされていません。
また、選挙事務所を訪ねてきたい方からの電話対応なども同時進行で挟んでいくことになります。
バタバタしながらも、出陣式はそんな形で進んでいきます。

事務作業

ここからは主に事務作業について書いていきます。流れとして

続いての作業が、『制作物へのシール貼り』です

候補者は、告示日に番号を割り振られます。この番号はポスターを貼る位置の番号であり、候補者を選管が管理する番号でもあります。告示日の朝、市役所に候補者は集められ、抽選のような形で番号を割り振られます。その番号が記載されたシールを貼った印刷物に限り街灯等で配布することが許されます。

記憶が確かならば2000枚ほどのシールを渡され、そちらを急いで貼る作業に取り掛かります。
幸い告示日は、日曜日のため、候補者の同級生や友人なども集まってきてくれていることが多く、そういった方に作業を進めてもらうように指示をします。

そして『お礼状』の準備に進みます

初めての選挙でここまで気が回る候補者や事務員は皆無です。ですが、せっかく出陣式や選挙事務所に来てくださった方に対してお礼状を準備しておくのはマナーです。
今回は、お礼状の準備ができていなかったため、ご帰宅の際に渡すことができませんでした。
関係者が帰ってから猛烈なスピードでお礼状を準備します。

なお、このお礼状も少し気を遣い、『志』をいただいたか、いただいていないか、ご挨拶を頂戴したかしていないかなど、いくつかのパターンを準備する必要があります。

告示日の朝、選挙事務所に入った私はこんな内容をやっていたように思えます。
そう、『事務所にいるだけでいい』という仕事でしたが、やるべきことが湯水のように湧いて出てきます。

2日目、3日目

出陣式が無事終了し、やや疲れ切った選挙事務所スタッフ(私は18時で帰ってましたがみんな20時まで選挙活動しています)を横目に、次にやれることを探します。

なんと選挙葉書の準備が終わってません

この選挙葉書というのは、正式には『選挙運動用通常葉書』と言い、政令指定都市以外の市議会議員選挙の場合は2000枚まで公費で出すことが認められています。これらは通常告示日よりも前に準備が完了しているのが通常で、告示日またはその翌日くらいには郵便局に出しに行くのが定番です。

選挙葉書は準備されていたのですが、個人情報の名簿が全く準備されていませんでした。
これらの個人情報を合法的にリスト化するためには、基本的に卒業アルバムや何か所属した団体の住所録など、家族や友人などからかき集めていると思います。
名簿自体はあったのですが、リストにもなっておらず、宛名をどのように葉書に記載していくかも決まっていませんでした。

2000人に無料でポストに郵便で届くこの制度を利用しないわけにはいきません。
比較的パソコン作業は得意なため、候補者のお父さんにプリンターのインク、印字できるラベルシートを買いに行っていただき、私はひたすら名簿をパソコンに打ち込みます。
というのも、外注業者に発注すると選挙期間中には郵送できなかったからなのです笑

「お父さん、こきつかってごめんなさい」と思いながらも、当選すればオールOKになるのが選挙。勝たなくては意味がありません。

私が過去数年間にわたって行ってきたイベントのお手伝いをしにきてくれていた、保護者的なサポーターも招集し、印字された個人情報をとにかく葉書に貼っていきます。無事に2000人分の葉書が旅立っていきました。

4日目くらいに入ると、量の多い単純作業が減ってきます。

そこで『会計報告書』の作成に取り掛かります。

市議会議員選挙の会計報告は、数年前と比べて進歩していました。というのは、当時はオール手書きだったのですが、エクセル様式が用意されていて順次入力していけばOKというもの。
面倒な内容は、使った費用を『〇〇費』に振り分けることや、『食費』の記載方法はお弁当の平均単価を書かなくてはいけなかったりと、細かいルールが設定されています。

1度やればなんとなくわかることも、初見で選挙後の期日までに出すのは相当骨が折れる作業です。疲れてるし、当選してもしなくても挨拶回りはしなきゃいけないし、マニュアルなんて頭に入るわけもなく時間だけが過ぎていきます。

ということで、ざっくりですが会計報告書の下準備を水面下で進めていきます。

選挙活動

5日目あたりから街宣車にも同乗しました

徐々に疲弊していくのが選挙運動。

街頭でのチラシを配ったりのお手伝い。

そして選挙最終日・・

最終演説会でなぜか司会を任されることになります。

自分の言葉で喋るのは私も苦手じゃない方だけど、決まった原稿を読むのは大の苦手笑

噛み噛みながらも無事に最終演説を終えて事務所に戻ると、そこから打ち上げの準備が始まります笑
打ち上げは定番のカツ丼。

選挙運動は告示日から1週間、つまり土曜日の夜8時で音を出す活動ができなくなります。その後も終電がなくなるまで駅前で頭を下げ続ける候補もいますが(国政選挙を手伝った時は私も終電まで頭下げ続けました)私がお手伝いで入った事務所は8時で終了しました。

結果とまとめ

結果は見事当選となりました。
日曜日は選挙活動ができないため、20時過ぎにみんなで選挙事務所に集まってケーブルテレビの開票速報を見ます。当確の文字が出た時は大いに盛り上がりました。

1週間の選挙活動の中で、主な内容を書いてみました。
書ききれていない事務所のレイアウト変更や、お茶出し、掃除、ゴミ捨て、など細かい業務ももちろんありましたが、ざっくりとした流れはこんな感じです。

2023年は統一地方選挙がありますね。
日野市はありませんが、近隣のエリアで選挙に初めて出られる候補者がいたら、ぜひ応援させていただきたいです。

選挙はお祭りみたいなものなので、当選さえすればとにかく楽しい戦いだなと思います。

イベント企画のお仕事(企業案件)青梅市

2022.05.28

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