どーも店長です✨
今回は屋根に巣を作ってしまった鳥との死闘について書いていきたいと思います。
こんなこと書いてしまうと、『素人だな〜』と思われてしまうかもしれませんが、誰にでも『初めての仕事』というのはあるように、私にとっても初めての害鳥との戦いでしたので、今回は下手くそなこともひっくるめて書いていきたいと思います。
ご依頼いただいた位置

今回ご依頼いただいたのは、屋根と瓦の隙間の空間に巣?らしきものを作られてしまっていました。実際に卵も見つかりませんでしたし、鳥が滞在しているかどうかも視認できたわけではないので、巣かどうかは不明でしたが、巣作りに必要な藁や針金などが屋根付近に落ちていること、糞などの落とし物が確認できること、たまに隙間から鳥が飛び立つのを見ることがあるという情報から、恐らく鳥が住んでいると想定して取り掛かることにしました。
拡大するとこんな感じ

対策の前の確認事項
害鳥被害の内容としては、巣作りのためのゴミが屋根にたくさん落ちてきたり、糞が頻繁にベランダに落ちてくるといった被害が起こっていました。また、ヒナが1羽落ちて干からびてしまっていました。
だからと言って、いきなりこれら鳥の巣を撤去することはできません。
というのは、『鳥獣保護法』という法律に害鳥も守られているからです。
具体的には被害が起きていたとしても、自治体の許可なしに巣の撤去や卵の撤去などをすることができません。許可が降りるのにも1〜2週間という期間がかかる場合があると言われています。
ただし、『卵がないことを確認』した状態で、『鳥が巣にいない』状態であれば対策が可能です。今回は初めてだったので、とにかくそのあたりを調べて違反にならないかを確認して取り掛かりました。
最初の提案と準備
防鳥ネットについては、便利屋さん研修では実際にはやらなかったのですが、DIYで誰でもやろうと思えばできる内容です。今回は屋根の上ということで危険を伴うため、なかなか一般の方が自分でやろうという位置ではありませんでした。
お客さんとの打ち合わせで、ネットで入れないように覆い被せればOK、つまり中にさえ入れなければ十分であるという認識でした。
ただ、この時に『鳥の執着心は凄い』という話はしていました。私もネットで調べられることはなるべく調べて取り掛かることにしました。
さっそくホームセンターの中でもとりわけ自信たっぷりそうなお兄さんに相談し、防鳥ネットと取り付けるフックなどの相談。耐候性抜群と言われる強力な接着剤も合わせてゲット。
よしよし、これで穴を塞げばいいのだ・・ということで施工1回目。

通常の壁面などと違い、屋根の部分の材質によって強度に差があることに気が付く。
瓦はしっかりくっつくけどモルタルへの接着が弱く感じていた。
それでも穴は塞いだし、外力が加わらなければ取れることはないだろう・・ということで、お客さんに『鳥が出ていかなかったら何度でも来ますので遠慮なく言ってください』と言い残して帰宅。
今思えば、このくらいの対策では全然不十分でしたm(__)m
見た目はゆるそうですが、要所はそれなりにしっかりテンションがかかっているため、大丈夫だろうと思ってしまっていました。
約1週間後、『鳥が戻ってきてしまっている』との連絡を受け早速急行。
確かに鳥がいた形跡が残っている。
簡単にそうじをして原因を突き止める。
超強力と謳われていたフックの1つが剥がれ、2〜3cmくらいの隙間が見つかりました。
原因は接着不良だったかは定かではありませんが、フックが1つ取れてしまっていたため、同じことをしても仕方がないということで、次に対策を講じたのはただのフックではなく『ケーブルタイマウントベース』を準備。
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これのいいところは両面テープがベースについていることと、結束バンドでちょうどいい力加減でロックできること。両面テープの周りにウルトラハード接着剤を塗布して、より接着を強固にして使用しました。
これで今度はバッチリ!

と思いきや、施工から1週間後・・
『鳥が中から飛び立った』との連絡。。。
え?なんで??
上の図のベースが何故か1つ取れていました。
超耐候ウルトラハードな接着剤じゃないのか・・もしかしたらその下にある少しの隙間から鳥が体ごと突っ込んだのかもしれません。まぁ私の対策が甘かったんです。
隙間を埋めるべく、2重の措置を講じる。前に取り付けたネットと後から取り付けたネットも結束バンドで固定。見た目は悪いが鳥はトゲトゲした突起物に羽が当たることも嫌うとのことで、結束バンドの端末も残す。もう見た目よりも追い出すことを優先。

『まだ鳥が来てるみたい』
隙間ももうないよ、でもなぜだろう、調べていくと横方向に重ねたネットを固定していたんですが、縦方向には固定が甘かった?と思われる箇所を発見。(上の画像の赤丸部分)とはいえ、鳥のサイズを考えると入れるはずないんだけどな〜と思いつつ、『次でダメだったら専門業者にお願いします』とお伝えしながら、今度はこれでもかというくらいにベースもたくさん使って、隙間という隙間を完全に、それはそれは完全に、見た目は美しくないけどブロック。
4度の死闘の末、無事にブロックすることができました。
さすがに4回もご自宅に伺うことになるとは思いませんでしたが、『鳥の執着心』をまさに体感しました。
まとめ
鳥の種類はおそらくムクドリだったと思います。
法令関係があるので、いきなり駆除することはできないので、まずは確認しましょう。
『このくらいでいいだろう・・』は絶対に突破されます。
お客さんに、そして鳥に、勉強させていただきました。
次はもう大丈夫。見た目ももっと綺麗にできます。ぜひご相談ください。