どーも店長です✨
先日9月1日は防災の日でしたね、なぜ防災の日かというと関東大震災が起きた日なんですね。東日本大震災のインパクトが強すぎて、関東大震災って小中学校の教科書でしか記憶にない・・そんな人が大半だと思います。
個人的には東日本大震災の方が、現代の人としては忘れてはならない日だと思うので、そろそろ防災の日も3月11日に変更すればいいのになぁなんて思っています。
そんなことは置いておいて、防災対策・地震対策できていますか?
古い家ほど対策をした方がいい3つの理由
1、耐震強度が低いため
1981年5月よりも前の木造住宅については旧耐震基準と呼ばれており、大地震が来た時に命に関わるような倒壊の恐れがあると言われています。それ以降の建物は新耐震基準で作られていますが、1995年に起こった阪神淡路大震災の後に基準が見直され、2000年6月以降に建てられた木造住宅は、ルールが追加され、さらに建物の強度が増したと言われています。

さて、日野市内や多摩市・八王子市などにおいても、まだまだ1981年5月よりも前の木造住宅ってあるように思えます。私もご自宅に入れていただくときには比較的『築何年くらいですか?』と聞くようにしていますが、築40年以上という建物はザラにあります。
なので、この1981年5月よりも前に建てられた家は、大地震が来た時などに倒壊の恐れもあると言えることでしょうが、そこまでの大地震じゃなくても、十分に対策する必要があります。
2、たんすなど倒れやすい家具が多い
最近の家ではクローゼットに洋服を収納するなど、そもそも洋服を収納するためにたんすを買わなくても済むような収納になっていることが多いです。
一方、築年数が経っている家では収納がそれほど大きくなく、たんすなどをご家庭で準備して使用している傾向が強いです。私が伺うご自宅で古い家は基本たんすが何個もあります。1個じゃないんです、何個もあります。着物を入れるようなものから、本棚や食器棚まで入れると、例えば4人家族だと5〜6個はたんすと呼べるものが出てきます。
これは悪いことではなくて、あって当たり前。収納がない家に収納を作るのは悪いことではありませんし文化です。なので、たんすが倒れないように対策をすればいいのです。
例えば、家具の下敷きになってしまったりします。下敷きになっただけで死ぬことはありませんが、その後の火事に巻き込まれてしまったり、下敷きから救助されるまでに時間がかかると、クラッシュシンドロームで命を落としてしまったりと、避けられるリスクを避けられなくなります。
また頭など打ちどころが悪いと大怪我や最悪死のリスクもあります。

3、年配の方が住んでいる
古い家であると言うことは、それに比例して年配の方が住んでいる確率が高いです。
若い人であれば、地震の初期の揺れで家具が倒れてこないところに身を隠すこともできるかもしれません。しかしながら歳を重ねるとそんなに機敏には動けませんよね。だから命を守るためにも、倒れてくるまでの間に少しでも時間を稼げる方がいいと言うことで、家具の転倒防止対策はなるべくしておいた方が良いです。
まずは地震などの災害初期段階で命を落とさないことが何よりも重要です
東日本大震災の時 店長は何をしていたか
ちょっと長くなりますが、当時のことを振り返って書いておきたいと思います。
ちなみに当時の私は査察係と言って、市内の建物に備わっている消防設備の点検が適正に行われているかなどをチェックしたり、指導する立場にありました。多少は防災のこともわかるつもりです。
今から11年前、東日本大震災の時、私は消防署に勤めていました。
3月11日は非番でお昼過ぎまで残業し、家に帰ってお昼寝をし始めたくらいのタイミングで揺れました。確かその日は夕方から退職者の送別会的なものが準備されていましたが、一瞬で全ての状況が変わりました。

私の家は消防署まで自転車で20分程度の距離にありました。
なので、地震が起きてからすぐに着替えて消防署に向かうと、住民は『すごい揺れだったわね』くらいの雰囲気でご近所さんとおしゃべりしているのをたくさん見ました。
消防署に到着した私は、すぐに買出しを命令されました。
管理係長という副署長の下で働く立場の方が、瞬時に判断してポケットマネーで50,000円出し、カップラーメンをありったけ買ってきなさいと言われました。
その時は全く理解できませんでしたが、物流がストップしてしまうことや、食料がなくなってしまうことを理解していたのでしょう。直後のスーパーではまだまだ商品の在庫がしっかりある状態で、買い占めの動きなども全く見られないくらいでした。後から物流がストップして物資がなくなっていく状況を目の当たりにすると、すごい危機管理能力だったんだなと感じたことを鮮明に覚えています。
そしてすぐに当番の隊が千葉県の石油コンビナート火災に(めちゃくちゃ燃えていました)、その後は気仙沼の火災にとどんどん派遣されていきました。私は救急車の資格を持っていたため、東京に残ってひたすら都内の救急業務をこなし続けました。
当時私は東北の方には行っていない部隊でしたが、現地を目の当たりにした隊員からは、ひどい状況だと聞かされましたし、その後の熊本地震の後などは比較的早い段階で益城町の状況を見てきました。地震の時はまず第一に命を守る行動をして、それから避難なのか、周りの人を助けてあげられるのかなど、次の判断ができるようになっていきます。
何よりも最優先すべきは自分や家族の命です。
もし今、大地震が起きた場合に、皆さんの家やご家族の家は、最低限命が守れる状態になっていますでしょうか?もしなっていないと感じるのであれば、今からでも全く遅くありませんので、できる対策を勧めてあげて欲しいなと思います。

もし自分で防災対策・地震対策ができない時は
このブログを読んでくださっている方はきっとある程度の対策が自分で取れる方だと思います。
しかしながら、実家の方はいかがでしょうか?
ご両親の住む家は大きな地震があった際に、まず命を守れるような状態になっていますでしょうか?
『いつか実家に行った時にやろう』では一生やりません。
このブログを読んだらすぐにでも、実家の方の状態を確認してみてください。もしやっていないのであれば、遠いところからでも大丈夫です、実家が日野市周辺の方であれば私や、少し離れている場合はフランチャイズチェーンなので他の店舗のスタッフが、ご自宅まで対策をするお手伝いにあがりますので、遠慮なくご連絡いただけたらと思います。
