どーも店長です。
友人からご依頼いただき、東村山市の空きテナント(元居酒屋で収容100人レベル)の清掃に行ってきました。たまたま当時は日野市のPayPay30%キャッシュバックも行っていたのもあって、タイミングとしては抜群。で、呼んでいただいたわけです。
コロナ前、つまり約3年ほどお店が撤退した後に清掃が入っておらず、厨房機器もそのままにされたまま出ていかれてしまったようで(原状回復などをしないという100万単位の損失を被った形になるはずです)、なんとか低予算で再びテナントの募集ができるくらいには回復したいという状況でした。
3年ほど手がつけられていない厨房・・恐怖ですよね。
私も巨大なGさまの出没などを想像しており、ブレーカーのスイッチを上げるにも戦々恐々(笑)
ブレーカーを上げると・・想像していたGさまは1匹もおらず、安心して作業できる環境がそこにはありました。

6月に1度下見に行った時は厨房機器で埋まっていた調理場も、事前に厨房機器が撤去されずいぶんスッキリしていました。
今回は予算の関係上、3日間で可能な限りパッと見キレイな印象になるように調整すること、トイレを気持ちよく使えるようにすること、全面的にカビが出ている店内のカビを消すこと(3年間換気扇回ってなかったようで)が主なミッションということを、事前に打合せて取り組むことになりました。

この作業前の打ち合わせはかなり個人的に大事にしていて、『絶対にここはやってほしい』という場所と、『そこは自分たちでも時間見つけてできるから簡単で』という場所が掃除には存在します。特に予算が決められている時は、どんな状態が理想であるかとその優先順位を間違えてしまうと、時間の配分が大きくずれてしまい、得たい結果が得られず満足感が得られなくなってしまうからです。
掃除はきれいにしようと思えば時間はいくらでもかかってしまうし、どこまでやるか、多少の汚れは残ってしまってもより広い面積がきれいになった方が嬉しい場合もあったりします。
なので、事前の打ち合わせでご依頼主さまの頭の中にある優先順位と、マスト事項を丁寧に把握することを心がけています。
さて、最初に取り組んだのはカビを落とすところから。
塩素系漂白剤と中性洗剤を混ぜた洗剤を大量に作り、噴霧器で吹きかけるところからスタートします。大体お風呂掃除の最初にやる黒カビ落としの行程ですが、大体4Lくらいの洗剤を撒きながら雑巾で拭きあげていくときれいになっていきました。
1番面積が広いことと、カビだらけの店内で作業するのが気持ち的に嫌だったというメンタル的な優先順位が高かったため、そこから着手しました。
お掃除の順番としてよく言われるのが、1番時間がかかる水まわりからやるというのがセオリーで、室内の遠いところから入り口に向かって行うのが通常ですが、あまりにも広いため、セオリー通りには行いません。
次に時間がかかりそうな厨房の壁。

ここは油がとてもすごく、すでに垂れ染みがたくさんある。まずは油を落とすためちょっと強めのアルカリ洗剤で一気に落とし、時間があれば漂白剤等で戦ってみるかと思うも、時間なくアルカリ洗剤で一通りの油をザッとスチームクリーナーと合わせて落としていく。
そして原因不明のトイレの汚れ。

※便と思いきやギトギトの油、グリスのような汚れでした
このトイレ周りも場合によっては色々洗剤を駆使しなければならないかと思うも、サンポールに漬け込むことでギトギトの油でさえスルッと落ちる柔らかさに変化。これはあまり経験がなかったが、サンポール恐るべし。『トイレ掃除=サンポール』神話は健在です。とはいえサンポールはちょっと強めの酸性洗剤。陶器である便器は大丈夫だが、なんでもいいというわけではないので要注意を。
トイレの壁も一面がカビだったため、こちらも漂白剤と中性洗剤の混合液を大量に噴霧しブラッシング。トイレ掃除はイメージよりも時間がかからないのがいいところ。
そしていよいよ大詰め、『床』である。

床は通常これだけ広いとポリッシャーで洗浄するのだが、ポリッシャーがトラブルのため使用できず汗、デッキブラシで戦うことに。
専用の剥離剤を使用すると、ワックスごと一気に汚れがびっくりするくらい取れていきます。厨房も同じく剥離剤で表面の汚れを剥がしていきます。これはもう1人カーリング状態!
頭の中で「そだねー」を連呼しつつ、差し入れいただいたミカンでモグモグタイムの休憩を入れ、無心でブラッシング。

ということで、ざっくり3日間。

大体朝8時~17時くらいまで作業して、ひろーい店内の表面をざっくりクリーニングしました。居酒屋さんは初めての試みでしたが、ご依頼主さまに進捗を伝えつつ、ここはできるけどここは間に合わないかも、みたいな調整をしながら予算内でできる最善な状態まではできたかなと思います。
私がこの仕事を始める前に想像していた清掃業の仕事よりも、けっこうコミュニケーション力が必要なのだなと最近よく感じます。これからもコミュニケーションを大切に、仕事をしていきたいと改めて思った事案でした。
